今日のことば

今朝、気にいった言葉に出会いました。

二宮尊徳 報徳記(致知出版社)P57より

『  尊徳によれば、世の中は、陰陽、善悪、強弱、遠近、貧富、男女、夫婦、老幼、苦楽、禍福、生死、寒暑など、互いに対立するもので成り立っているが、これらはそれぞれ円の半分で、対立する別の半円と合わせて、一円となるというのです。

名経営者の松下幸之助も、「視野を百八十度まで広げてみても、物事の半面が分かっただけだから、三百六十度を見渡さなければならない。それが、真の融通無碍、つまり解脱というものではなかろうか。・・・・日本と外国、生産者と消費者、自然と人間、人間と社会環境、全と個、企業の経営者と従業員、会社と取引先、会社と地域などをはじめ、万事について対立的に取り上げることをやめ、広い視野をもって、双方をうまく調和させるように工夫してゆくことが、平和で反映する社会を作り上げるうえで、きわめて大切なことである」と述べています。』